椎名林檎『無罪モラトリアム』

椎名林檎の『無罪モラトリアム』が発売されたのが1999年なのでもうすぐ20年が経ちます。

このアルバムを始めて聴いたのが中学生の頃です。たまたま行ったCDショップで店内に流れていて私は衝撃を受けました。それまでフォークソングばかりを聴いていたのですが、歪んだギターのハウリングノイズから始まるアルバム1曲目の「正しい街」のイントロに今まで感じたことのない昂揚感とちょっと不良な感じを覚えました。そしてこの曲はイントロが終わってそのままサビに入るのですが、そこで椎名林檎さんのあの歌声が脳にガツンと響いてきたのです。

2曲目は「歌舞伎町の女王」私自身東北出身なので実際の歌舞伎町という町は上京するまでその実態はイメージの範囲内でした。そのイメージは如何わしい、怪しいという感じだったのですが私のイメージ通りのまま曲にされていたのが印象的です。なんだか怪しい歌謡曲に仕上がってます。

3曲目は「丸の内サディステック」後にライブに通うようになってわかるのですがこの曲はライブの定番曲となります。リズムのハネた感じが気持ち良く曲自体は淡々と進む中にも癖になるメロディーと歌詞の言葉遣いがさすがのセンスだと思います。

4曲目は「幸福論(悦楽編)」この曲はシングルで発表で発売されてますがアルバムバージョンで収録されてます。シングルバージョンと違いかなりパンクな仕上がりになっております。スピード感と声がラジオボイスっぽくなっていて初期パンクを彷彿させるような仕上がりで非常に格好良いです。

私の中でアルバム1曲目からこの4曲目までの初期衝動が凄くて何度もリピートして聴きました。

この先の収録曲ももちろん名曲揃いでしっとりと歌い始めるもサビでガツンと熱量が上がる「茜さす、帰路照らされど」「シドと白昼夢」やベースのフレーズが印象的な「積み木遊び」

この曲で椎名林檎を知った人もたくさんいるであろうシングル曲「ここでキスして」

アコースティックギターとヴァイオリンのみで構成される「同じ夜」

そして「警告」「モルヒネ」と続きます。

どれも素晴らしい曲で20年経った今も新鮮な気持ちで聴けるアルバムとなっております。